ムカデ対策

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ムカデを駆除するには、大きくわけて二つの対策方法があります。一つは、屋外から家屋に侵入してくるときの経路に、物理的な障害物を設置して、予防する方法です。ムカデは、通常戸外に棲息していますが、屋内に棲息するゴキブリなどの害虫を狙って、おもに基礎に設けられた換気口から侵入してきます。そこで、換気口に金属メッシュなどを張って、床下への侵入を阻止します。また、建物の立ち上がりの、基礎コンクリート部分に沿って、粘着剤の帯をぐるりとめぐらせて、ムカデが這い登ってくるのを防ぎます。ムカデは、気温三十度を越える暑さのときは、土の中にもぐっていますが、極寒時をのぞいて、ほとんど一年中活動しています。常時、ムカデの出現に悩まされている場合、網戸が破れていないか、建具が壊れていないかどうか、点検を怠らず、日頃から開けっ放しにしないように気をつけなければいけません。ほかにも、開口部や隙間があれば、見つけ次第補修をしておくことが大切です。もう一つは、薬剤を使用する方法です。ムカデの関節にくっつきやすい粉末状の薬剤や、雨に流されにくい粒状の薬剤を、侵入経路付近にばら撒いたり、基礎に沿って、ムカデが隠れる可能性のある細い隙間も見落とさずに、薬剤を浸透させます。嫌われ者のムカデですが、実は、堆積した有機物を土に還元して、土壌を豊かにするという役割をもっています。ですから、駆除するときは、住処に入ってくるものだけ対象にして、畑などの近くにまで薬剤をまかないようにしましょう。室内で発見した場合、とくにムカデ専用のものでなくても、ゴキブリ用の殺虫剤を噴霧すると効果はあります。ただし、非常に暴れ、死に物狂いで噛み付くことがあるので注意が必要です。たとえ退治できても、毒を持ったあごが刺さる可能性があるので、素手で触ることは危険なので注意が必要です。

ムカデの種類や生態

ムカデは、これまで約百三十種類確認されていて、大きく分けると、大ムカデ、イシムカデ、ジムカデの三グループに分けられます。有名なものでは、体長二十五センチにも達するトビズムカデや、青黒い色をしたアオムズカデがよく知られています。ムカデは節足動物で、大きさは七〜十三センチくらい、色は、黒、褐色、黄色などいろいろあって、細長い体の各節から一対ずつ脚が生えています。頭の下には前肢が変形したあごがあって、これで、昆虫などの小動物を捕食します。ムカデに刺されると言いますが、実際には、蜂のように刺すのではなく、噛むのです。とくに危険なのは、オオムカデ目の大きいもので、あごに毒があります。毒には、溶血性毒や、ヒスタミン様物質が含まれ、咬まれると蜂に刺されたような激痛を感じます。繰り返し咬まれるとアレルギー症状をおこすことがあります。ムカデは夜行性で、昼間は、石の下や隙間、落ち葉や倒れた木の下など、じめじめと暗く湿った場所に生息しています。住宅のそばでは、庭のプランターの下なども好みます。本来は肉食の野外生物なので、通常は、屋内で繁殖することはないのですが、ゴキブリをえさにするため、とくに五月頃から夏にかけて、壁づたいに家屋に侵入してきます。山や森や畑といった広大なエリアに生息していますが、新興住宅地にも多くみられる理由は、造成されたときに崩した山の土砂にムカデの卵が混入していて、そこから孵化するからです。この場合、新築一、二年目には大発生しますが、住宅地としての環境が整ってくると、数年で姿を消します。ムカデに咬まれても、命の危険はまずないようですが、処置として腫れがひかないようなら、とにかく患部を冷やし早く病院へ行きましょう。

ムカデの対処法

ムカデ対処法としては本来、野外で棲息する生き物なので、家屋に棲みついて繁殖するということはありません。ですから、家の中に頻繁に出没する場合は好むような条件があることが原因になります。ムカデは、昆虫を餌にして生きています。とくに、日本で見られる代表的なトビズムカデは、ゴキブリを好んで餌にするので、ムカデを屋内から予防や撃退するには、ゴキブリをはじめとする家屋内の虫対策が必要になります。また、ムカデは夜行性ですから、常夜灯に集まった虫をターゲットにして、家屋に近づくことも考えられます。山間部や林地近くに住居がある場合は、ムカデの広大な棲息エリアの一部に、人間が住んでいるという格好になりますから、ムカデの本拠地を特定して対策を仕掛けることはとてもできません。したがって、家の周囲に、ムカデが好むような隠れ場所をできるだけ作らないようにすることが、予防策の一つになるでしょう。具体的には、雑草をこまめに抜き、ガラクタを片付け、落ち葉を集めて、清掃をかかさないように心がけることです。室内に出没するムカデで一番困るのが、寝ている間に布団に入り込まれることです。市販の商品には、伝統的な蚊帳にファスナーをつけて、密閉性を高めたものがあります。また、ムカデの嫌いな匂いで、忌避する方法もあります。ムカデが現れる頻度が高い場所に、苦手とする針葉樹のヒノキの香りのアロマオイルや、木酢液、竹酢液をたらしておくと、嫌がって逃げていきます。薬品とはちがって、人体に害はないので安心です。ただし、アロマオイルは、じかに肌に接触しないように、注意して使うことが大切です。そのほか、たんす用の防虫剤(ナフタリン)を部屋にばら撒いておくと、かなり効果が見られるのですが、臭いがきついので、充分な換気が必要です。

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